【キリング・フィールド】たった40年前に起きた悲劇を目の当たりにしたなの・・・。

 

チョムリアップ・スオ（クメール語）なの。モロくんなの。

 

こっけ～：「モロのかいぬし、こっけ～ですー。今回は、カンボジアで起きた悲惨の歴史を学びに行った記事だよ」

 

気分が悪くなるようなところだったけど、しっかりお勉強してきたなの。

 

こっけ～：「モロを写すなんて不謹慎だと思う人もいるだろうけど、この記事で少しでも多くの人に知ってもらえるきっかけになるようにと、敢えて写します」

 

 

 

トゥール・スレン博物館

 

こっけ～：「さて、突然だけどモロ、この建物は何に見える？」

 

学校みたいなの！

 

 

こっけ～：「半分は正解だ。ここはかつて高校として使われていたところで、」

 

 

こっけ～：「この写真なんかはまんま教室そのものなんだけど、」

 

 

こっけ～：「今から約３０年前、ここは収容所、そして拷問や虐殺などが行われていた場所なんだ」

 

一体どうしてそんなことになったなの！？

 

 

 

 

カンボジアとポル・ポト政権

 

こっけ～：「これはポル・ポトという人物によるものなんだ」

 

どんな人なの？

 

「彼はクメール・ルージュという組織を率いた共産主義者で、1975年にプノンペンへ侵攻、政権を奪取した。

　そしてそれから彼が統治した僅か約４年弱で、当時のカンボジア人口の約４分の１である３００万人が死亡したんだ」

 

一体何があったなの！？

 

 

「彼は、農業こそが国の根幹だと考え、街に住む人を強制移住させた。

でも、農業の仕方もわからない人間たちを過酷な環境の中、長時間働かせたことで、病気や飢え、過労で死ぬ人が続出したんだ」

 

ひどいなの・・・。でも、それと収容所とどんな関係があるなの？

 

 

こっけ～：「彼は知識人を徹底して迫害したんだ。医者や教師、技術者や外国語が話せるものは共産主義の邪魔になるという考えでね」

 

一方的すぎるなの！

 

こっけ～：「しかも、猜疑心の高い彼は、手が柔らかかったり（＝肉体労働をしていない）、メガネをかけているだけで処刑したんだ」

 

もはや意味がわからないなの！

 

 

「そして『敵を見逃すくらいなら、無罪でも殺したほうがいい』という理由で、証拠もないまま拷問してありもしない事実を自白させ、処刑したらしい」

 

部屋には収容者たちの拘束具や、拷問器具が置いてあったなの。

 

こっけ～：「そして、もろたびに載せることができないような凄惨な死体の写真なんかもあったよ」

 

吐きそうになるくらいむごい姿だったなの・・・・・・。

 

 

こっけ～：「実を言うと、２ヶ月前に見た『映像の歴史』というNHKの番組を見るまで、ボクはポル・ポトを全く知らなかった」

 

それでも、この日本語音声ガイドのおかげで、とても深く知ることができたなの！

 

こっけ～：「全部聞いていると２時間位かかるけど、ぜひ全部聞くことをお勧めします！」

 

 

 

 

キリング・フィールド（チュンエク）

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こっけ～：「そして、博物館で歴史を学んだ後に行ったのが、チュンエクという場所だ」

 

ここは一体どんな場所なの・・・？

 

 

こっけ～：「この穴で450体、」

 

 

こっけ～：「この穴には首のない状態で166体、」

 

 

「この穴では女性と子供ばかりが100体以上、死体で発見されたんだ。

　チュンエク全体では2万人がこのように穴の中に放り込まれていたらしい。

　こうした大量虐殺が行われた刑場を、キリング・フィールドと呼ぶよ」

 

・・・・・・あまりの数の多さに声が出ないなの。

 

 

こっけ～：「そしてこのキリングツリーと呼ばれる木では、赤ん坊の足を掴み頭を打ち付けて殺したらしく、発見当時辺りには脳味噌が散乱していたらしい」

 

赤ちゃんにまでひどいなの！ なぜ何も悪いことをしていない赤ちゃんまで殺したなの！？

 

「ポル・ポト曰く『雑草を取り除くには根こそぎ引き抜け』だって。

　殺した人間の子供から将来報復されるのを恐れて、赤ん坊まで手にかけたんだとか。

　また、大量に殺戮するには弾薬が無駄になるからと、ナタや鈍器で殴打したり、

 

 

こっけ～：「ヤシの木の尖ったところで、喉を掻き切って殺したりしたらしいよ」

 

ただでさえ死ぬだけでも辛いのに、長く苦しむことになりそうなの・・・！

 

 

こっけ～：「今でもこの辺りでは骨や歯が発見されるんだって」

 

２万人分の死体は、途方もない量なの・・・・・・。

 

 

こっけ～：「最後に、このキリング・フィールドの中心にあるのがこの慰霊塔だ」

 

いろんな人がいたことに配慮して、仏教とヒンドゥー教の両方のデザインが取り入れられているらしいなの。

 

こっけ～：「この塔の中には入ることができて、写真撮影も可能なのだけど、心の準備をしてから見てほしい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こっけ～：「１７階に渡って、約9000もの頭蓋骨をはじめ、その他多くの骨が納められているんだ」

 

あまりの光景に、しばらく呆然としてしまったなの。

 

「カンボジアにはここチュンエクだけではなく、200ヶ所を越えるキリングフィールドがあるよ。

　たった４０年前に起こったこの悲劇を繰り返さないためにも、しっかり知っておきたいね」

 

とっても苦しかったけど、とても勉強になる一日だったなの！

 

 

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