【かいぬし手記】知らないうちに違法出国と違法入国をしていた話 違法入国編

【かいぬし手記】知らないうちに違法出国と違法入国をしていた話 違法入国編

 

皆さんこんにちは。モロのかいぬし、こっけ~です。
今回は旅中にあったトラブルの一つについて記そうと思います。
・・・・・・いや、ボクは旅のトラブルを武勇伝に語る人、大嫌いなんですよ。
だって、トラブルなんて回避する方がいいに決まってるのだから。
だからこの記録は、ボクの恥ずべき過去の証明。
これを読んだ方が、ボクと同じトラブルに合わないために。

 

※ ペルーの記事はこちら。

 

 

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きっかけは国際夜行バス

ボクは2015年の3月に小学校の教員を退職して世界一周に出た。
決して仕事が嫌になったわけでもなく、むしろ毎日とても楽しかったのだけど、世界中を見て周りたいという昔からの夢を叶えるために辞めた。
そんなボクが最初に担任をした子供たちが、2016年3月に卒業をする。
大好きな彼らの晴れ姿をどうしても見たくて、ボクは南米最後の旅の行程を大幅に早めて、一時帰国をすることにした。
イランに入国していたボクはアメリカ経由便が使えないため、エクアドルのキト発、メキシコ経由の帰国便をとった。
その後、南米を見て回っていたが、iPhoneをひったくられた腹いせによる衝動買いだったり、エンカルナシオンやリオのカーニバルに日にちを合わせたりで、南米後半は日にちがほとんどなくなってしまった。
旅自体は一時帰国後にまた再開する予定だったが、もう一度ペルーに戻ってくるかどうかは不透明だったため、

 

ペルーはプーノ近くのティティカカ湖と、

 

クスコ近くのマチュピチュを見たくらいで、すぐにエクアドルのキトへ向かうことにした。
ペルーの首都・リマからキトまでの国際夜行バスは、35時間という長丁場。
愛する教え子たちの卒業式に出席するため、ボクは帰国便が出るキトへバスに乗ることにした。

 

 

Cruz del Sur社の快適なバス

リマからキトへは、Cruz del Surという会社のバスを選択した。
他社よりは少し価格が高いが、インターネットで予約ができるため、リマに入る前にあらかじめ購入することができたからだ。
帰国便を逃すことがあってはならないため、今回は安心料だ。

 

また、Cruz del Surは料金が高いだけあってとても快適だ。
1日半も乗車時間があるが、食事は計4回提供された。(メニューも毎回異なる)

 

座席も、しっかりリクライニングが倒れるだけでなく、毛布や枕などのアメニティもついてくる。

 

今回は乗客が10人にも満たなかったので、前後左右誰もいなかったので気兼ねなくくつろぐことができた。
それが、後の悲劇を生むことになるのだが。

 

 

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車両トラブル、そして時既に遅し

ふと目が覚めると、バスが何もない場所で止まっていた。
どうやら車両でトラブルが起きたらしく、運転手たちが電話をかけている。
そして、車外に出た時に違和感があった。
ペルーは山に海、砂漠まである自然環境が豊かな国だ。
確かにバスに乗ってからしばらく経ったが、どうも周りの雰囲気が違いすぎる。
というか、バスに乗ってからしばらく時間が経ちすぎた気がする。

ボクはアルゼンチンでiPhoneをひったくられたので、携帯電話を持っていなかった。
そのため、maps.meなどの自分の現在地を知る術はない。

自分の中に湧き上がる嫌な予感を振り払って、旅中に覚えた僅かなスペイン語で運転手に今の場所を訊く。

 

 

こっけ~:「ドンデ? アキ?」(どこ? ここ)

 

 

そして、運転手は聞いたことのない地名の後、こう言った。

 

 

運転手:「エクアドル」

 

 

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違法出国かつ違法入国

 

どうやら、ボクは寝ているうちにペルーとエクアドルの国境を越えてしまったらしい。
寝ていた自分もどうかと思うが、起こしてくれなかったバス会社の人も、国境をスルーさせた入国審査官もどうかと思う。
なんて恨み節を嘆いていても始まらない。
ボクはパスポートにスタンプが押されていない旨を伝えると彼らは驚いていたが、戻るような距離でもないらしく、このままキトへと向かうらしい。

 

というか、そもそもバスが動かない。
部品を変えないといけなかったらしく、バスが動き始めたのは停車から数時間経ってからだった。

 

車両トラブルもあって、バスは予定よりもだいぶ遅れて、ほぼ24時にキトに到着した。
キトはお世辞にも治安がよいとは言い難く、この時間に宿探しするにも危ないので、その日はバス会社の人に着いていって同じ宿に泊まる。
幸いエクアドルの通貨はドルなので、手元にあった。
問題は、違法入国してしまったエクアドルから出国できるかどうかだ。

 

そして、運が悪いことがさらに一つあった。
到着したのは金曜の夜遅く。翌日から休日だった。
そのため、市内にあるイミグレーションオフィスなる施設へ行ったが、開いていなかった。
そして、ボクの帰国便の予定は月曜の朝。
つまり、出国するまで官公庁はお休みで、連絡は取れないのだ。
ペルーとエクアドルの国境までは十数時間かかるので、今から戻っていては帰国便に間に合わない。

 

必要最低限のスペイン語は自然に身についていたが、さすがに込み入った話はできないので観光案内所を探した。
予想通りそこには英語が話せるスタッフさんがいたので今の状況を説明し、空港に電話をかけてもらうことにした。
そして、「第三国でなく日本への帰国であれば出国できる」ということを教えてもらえた!
さらにその旨をスペイン語で紙に書いてもらった。とりあえず、これでなんとかなりそうだ。
それならばと、

 

土曜日の午後は世界遺産のキト市街、

 

日曜日の午前は赤道地点を観光しに行った。
心配をしても事態は好転しないのであれば、心配する意味がない。
ならば、残された時間を有効に活用するべき。
人事を尽くしたから、あとは天命を待つだけだ。

 

日曜の夜に空港へ向かい、寝袋を広げて空港泊する。
ここでまた熟睡してしまったら大変なことになるが、翌朝ちゃんと目覚めてチケットをカウンターで発券、出国ゲートへと向かう。
そして、出国審査を行おうとした人がパスポートをスキャンすると、けげんな顔をした。
それもそうだ。だってボクのパスポートには、入国記録がないのだから。
そこで、昨日観光案内所の人に書いてもらった紙を見せた。
審査官はそれを見ると、内線で何かを確認したが、そう時間を待たずして、パスポートに出国スタンプを押してくれた!

 

審査官:「アディオス!(さよなら!)」

こっけ~:「グラシアス!(ありがとう!)」

 

これで日本に帰国できる!
こうして、意図せず行われてしまった違法入国は無罪放免、無事に日本へ戻って、翌日に教え子たちの卒業式に出席することができたのだった。
直前まで本当に参列できるか不安だったので、子供たちにはボクが来ることを伏せてもらっていた。
だから、式の来賓紹介でボクの名が呼ばれた時、子供たちがすごく驚いてこちらを見ていた。
さらに、晴れ着の彼らと一緒に、ペルーで買ったポンチョを着て記念写真を撮ることができて大満足!

 

 

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エクアドルの違法入国問題は、出国処理を行ってもらえたことで解決した。
だけど、今回の件でボクにはもう一つ問題が残っている。
それが、ペルーの出国処理はまだできていないということだ。
もちろん、もうペルーに行くことがないのであれば問題はないのかもしれない。
だけど、卒業式のために”一時帰国”したボクは、世界二周目で再度ペルーを訪れることになる。

 

次回、違法出国編に続く!

 

 

 

 

・・・冒頭で”トラブル”なんて書いたけど、ようするにバスで寝過ごしただけなのだけどね。
ただ、山手線の駅をいくつか寝過ごしたくらいだったら可愛いものだけど、よりによって国境でそれをしてしまったという話。
今回の件からボクが得るべき教訓は、バスのドライバーに顔をしっかり覚えてもらうアピールをしておくこと。
以後の旅では、降りる駅や街を乗員だけじゃなくて周りのお客さんにも伝えるようになりました。(寝ないという選択肢はない)
それにしてもペルー側の国境でもエクアドル側の国境でも熟睡してたとか、どんなけよく眠るんだよ・・・・・・。

 

 

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