【かいぬし手記】100ヶ国を旅して ~完全帰国~

【かいぬし手記】100ヶ国を旅して ~完全帰国~

 

さぁ、いよいよ帰国だ。

今回の帰国は今までの帰国とは全く違う。

ボクの、世界を周る旅の、完全な帰国だ。

世界一周目の帰国時は、初めての教え子たち(ボクは元・小学校教諭だ)の卒業式に参加するために帰ったので、まだ旅の途中だった。

世界二周目の時は、教員採用試験を受けるために試験直前に帰国して、二次試験が終わるやいなや数日後にはスペインでトマトを投げていた

だけど、その次の帰国は、再就職の開始時期との関係で、これが最後の旅になると考えていた。

だから、新しくリニューアルしたもろたびにも当初は「96ヶ国を旅したホワイトタイガー」と入れていたし、四捨五入したら100ヶ国だしまぁいいかと思っていた。

しかし、3月中旬に新たな勤務地が決まった頃、むくむくと欲が湧き上がる。

 

やっぱりせっかくなら100ヶ国行きたい!

 

そしてボクはskyscannerを開き、安いLCCを片っ端から探して最後にプラス4ヶ国の弾丸旅に出たのであった。

 

 

 




 

帰国便の機内にて

 

と、最後の旅の糸口について書いたのだが、今回の記事の本題は帰国についてだ。

ブログの更新はベトナムで止まっているけど、こと「帰国」に関する記事に関しては鮮度が大事なので、順序が逆転してしまうのはご容赦願いたい。

(とは言え、もろたび読者にとっては、更新の順番がバラバラになるのなんて日常茶飯事なのかもしれないけど・・・)

 

 

今はフィリピン・マニラから名古屋までのフライトの中でこの文章を書いている。(更新は帰宅後になるだろう)

本来であれば旅を終わるつもりであった前回の帰国時にでも旅の振り返りを書いておくところだが、如何せん前回のカタール航空は機内設備が充実しており、旅の機敏や悲喜交交は機内

放送の『君の膵臓をたべたい』に全てふっ飛ばされてしまった。

その点、現在乗っているセブパシフィック航空は座席に画面などなく、5時間のフライトだけど機内食も出ない(有料ならある)。

おまけに、暇つぶしの宝庫であるiPhoneを数日前に睡眠薬強盗に遭って盗まれており、まさに執筆にふさわしい環境だと言えるだろう。

 

 

ただ、前の席から漂ってくるスパイシーな匂いが空腹中枢を刺激するのだけはいただけないが・・・。

 

閑話休題。

 

それでは、いよいよ”本当に最後の”帰国にあたって、今の率直な気持ちを記しておこうと思う。

後から考えが変わったり、書き直したくなることもあるかもしれないけど、それこそリアルタイム、生の文章の持つ価値というものだ。

(だったら、今までの世界一周から帰る度にも書けばよかったのだけど)

 

さて、文章を進めていくにはある程度の形式があった方が書きやすいので、一問一答形式で書いていこうと思う。

 

 

一問一答

 

Q1.旅に出てよかったか?

 

もちろん! と即答できない、とても難しい質問だ。

旅に出て得られたものはたくさんある。新たな出会い、たくさんの思い出、貴重な経験、数え切れないほどだ。

だが反面、失ったものもいっぱいある。安定した生活、疎遠になってしまった友達、数百万円、愛犬との時間・・・。

人は一つの人生しか選べないから、旅に出た人生が、旅に出なかった人生よりよかった保証などどこにもない。

もしかしたら、旅に出なかったら今頃結婚して、子供もできて、幸せな家庭を築いていたかもしれないしね。

反対に、もしかしたらある日の出勤中に交通事故にあって全身不随になって自分では何もできない人間になっていたかもしれない。

だから、自分の選んだ人生がよかったのかどうかなんてわからない。

けれど、旅に出た人だろうが旅に無縁の人だろうが、これだけは言えると思う。

 

どの道を選ぶかより、選んだ道をどう生きるか。

 

ボクはいろんなものを代償として、旅に出ることを選んだ。

それをよかったと思えるかは、どうい活かして生きていくかは、これからの人生で決まるんじゃないかな。

・・・・・・と、1つ目のシンプルな質問からめちゃくちゃめんどくさい解答ですね。

はい、こっけ~ってこんなやつですよー。着いてこれていますかー。

 

 

Q2.旅に出て何が変わったか?

 

身についた力で言えば、情報収集能力やその取捨選択、決断力。あとはコミュニケーション能力や交渉術など。

あとは、帰国したらあまり役に立たないけど生活水準が低い所でも我慢できる力とか。

そして、海外では日本では考えられないような理不尽なことが多かったから、忍耐力・・・というか諦観の心も身についたと思う。

と聞くと、旅ってなかなか自己研鑽に良さそうでしょ? 実際このようなことを採用試験の時に面接で話した結果通過しました。いぇい。

 

でも、一番自分が変わったと思うのが、ようやくモラトリアムを卒業したことだと思う。

本来ならこの年齢ではとっくに終わっていないといけないのだけど、ボクはただでさえ人より成長が遅い上に、大学卒業後に直接小学校に就職したボクは、ずっと心が子供のままだった。

規模の大きかった初任校では若手ということもあってあまり難しい仕事は割り振られなかったし、先輩や上司にたくさん助けてもらえていた。

高校、大学の学費は両親が出してくれていたから、アルバイト代は自分の好きなことに使えたし、就職後も自分で奨学金の返済をしなくてよかった。

そんな”守られっぱなし”だったボクがいざ旅に出て、恐らく本当の意味で人生で初めて、自分のことを自分で守らなくちゃいけないという状態になったんだと思う。

そうした状況下に置かれて、ようやくボクはモラトリアムを卒業し、一人の人間として独り立ちできたのではないかな。

(とはいえ親から足りなくなった旅の資金を借りてるんだけどね・・・・・・)

 

 

Q3.旅が終わった今、何がしたいか?

 

まずは、なんといっても楽しい学級経営がしたい

愛知県で小学校教諭として努めていた3年間、手前味噌な話になるけれど、毎年とても素晴らしいクラスを創り上げたことができたと思う。

いや、創り上げたという言い方は自分の力だけみたいでおこがましいな。素晴らしいクラスを”子供と一緒に創ってきた”と言った方がいいかもしれない。

3年前、教師を辞めた時は帰国後の身の振り方についてわざと全く何も考えないようにしていた。

というのも、旅に出たら多くの刺激を受けて考え方が変わるだろうから、旅に出る前にあれこれ考えても無駄だと思ったからだ。

しかし旅の最中、ある時はシベリア鉄道の中で、ある時はワハーン回廊で、ある時はエチオピアの悪路の道で、移動中の時に考えていたのが、

 

「こんな授業展開にしてみたら子供たちは食いつくだろうな」

「こういう道徳教育をして揺さぶってみたら、子供はどういう反応を示すだろう」

「係や当番のシステムを、子供たちが自ら楽しく取り組めるようにする工夫は・・・」

 

と、子供たちのことばかりだった。

多くの世界を見て、多くの人と出会って、多くの経験を経て、ボクは再び教師になりたいと強く思った。

それ故にボクは教員採用試験に合わせて一時帰国をして、そして幸運にも4月から東京都で小学校教諭の職を拝命することができた。

だから今は、来週から持つことになるであろう自分のクラスの生徒(一応文科省の用語では児童)たちに会えるのがすごく楽しみで仕方がない。

今までの教え子たちのクラスを更に超える「世界で一番最高のクラス」を子供と一緒に創りたい!!

 

あ、あと平成生まれだから若いぜーとか思ってたらもう平成も終わりそうなので、早いとこ結婚したいです。祖父母からのプレッシャーも年々パワーアップしてるし。

相手を紹介しようかって言われたけど、今年卒寿を向かえたおじいちゃんは一体どこの伝から相手を探してくるのだろう。やめてよ、主人に先立たれた未亡人とか紹介するの。

自分で見つけるから大丈夫だよとやんわりと断ったけど、職探しと家探しが無事に終わったと思ったら今度は嫁探しか・・・・・・一番大変そう。

ただ、「お前が結婚するのを見届けないと死ねん」と言ってるから、還暦になるまで結婚を先延ばしにして、140歳くらいまで生きててもらうのもありだな。

 

 

Q4.また旅に出たいか?

 

正直に言えば、行きたかったのに行けなかった所はいっぱいある。

例えば、多くのバックパッカーが訪れるであろうインドにボクは行ってない。

いやー、インドは怖いよー。ボクみたいな旅人初心者には無理だよー。

後は、旅の途中に急遽追加されたアメリカの法律のせいで、イランに入国したボクはアメリカに入れなくなった。

(正確にはアメリカ大使館に出向き、高額の申請料を払い面接云々を経てしばらく待てばビザは発給されるらしいが、面倒くさい)

だから、キャンピングカーでアメリカ横断!という定番アクティビティーも参加できなかった。

後は、東南アジアは近くだからいつでも行けるやと思ったら結局行かないで終わってしまった国もいくつか。

ロシアのように、入国こそしたけどシベリア側だけで首都・モスクワに行ってない、みたいなパターンもあるね。

つまり、100ヶ国行ったけど、それでも行ってないところなんてまだまだあるってこと。

行きたいところに全部行こうと思っていたらお金も時間も足りない。

それに、ボクは旅だけに人生を賭けようとは思っていないから、これからは教職という自分にとって天職の仕事を全うしたい。

あ、だからAmwayをはじめ、マルチやねずみ講やネットワークビジネスの人は声をかけても無駄だよ。

例え宝くじの一等賞が当たっても、ボクは教員という仕事を辞めません。

 

ま、二度目の就職とは言え新しい学校では一年目だから、しばらくは国内で大人しくしてようかな。

せっかく東京という新しい場所に本拠地を移すわけだから、まだ行ったことないところもいっぱいあるだろうし!

それにここ数年間は日本でお正月を向かえていないから、今年はこたつで紅白見たり、今上天皇が譲位される前の最後の一般参賀に行くのもいいかもしれない。

ある程度仕事が休めそうになってきたら、まだ行ったことない国に行ってみたいけど、それも短期旅行でちょこちょことかな。

こんなに長い旅はもうこれでおしまい!

 

 

 

 

最後に「もろたび。」を見てくださる人へ

 

えー、いつもこんな拙いブログを見ていてくださり本当にありがとうございます。

旅立ち当初はガンバって毎日更新していたけど、だんだんタイムラグが開いていき、ネット環境の悪化なども相まって更新頻度が遅くなり・・・。

さらに、先日は3年間書いてきた数百の記事が全部消えてしまうというとんでもないハプニングにも見舞われてしまいました。JUGEMめ

あまり役立つ情報は載っていないブログだけど、それでも旅中に「もろたびを見て○○へ行きました」って言ってくれた人にも会ったし、

「そのシロクマ見たことある!」って言われたことも。(シロクマじゃなくてホワイトタイガーなの💢)

また、もろたびを中心に情報を発信してきたことで、twitterinstaramでもさらに人との繋がりが増えました。

旅は終わりましたが、まだまだ載せていない国がいっぱいあるので、これからも更新していきますので、よろしくお願いします!

 

そして、こまめに更新してるわけでもなく、詳細な情報が載っているわけでもないこのブログを読んでくれている人がいるのは、紛れもなくお前のおかげだよ、モロ。

だって特別何かスキルや目的があるわけでもないただの人間が自撮りを載せているブログなんて誰も見る気なんてしないしね。

モロを失ったら終了、と自分ルールを決めていたけど、まさか100ヶ国最後まで一緒に旅できるとは思いませんでした。

ダウンジャケットや帽子やタオルやチェーンロックやコンセント増やすヤーツなど数多くのものを世界の何処かに提供してきたけど、モロだけは失くさなかった。


(写真はパラグアイで落として探し回った時。1時間位探したら、教会の椅子の下に落ちていたのを見つけた)

本当にありがとう、モロ。

これからもよろしく。東京へも一緒に行こうな。

 

 

 

 

長々とした文章でしたが、読んでいただいた方、ありがとうございました。
もしこんなボクに聞きたいことがございましたら、コメント欄の方へ何なりとどうぞ!
スリーサイズだって答えちゃうぞ!(測ったことないけど)

 

 

2018年 3月28日 6大陸&100ヶ国制覇達成! こっけ~

 



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