【かいぬし手記】知らないうちに違法出国と違法入国をしていた話 違法出国編

【かいぬし手記】知らないうちに違法出国と違法入国をしていた話 違法出国編

 

皆さんこんにちは。モロのかいぬし、こっけ~です。

この記事では、以前書いた『【かいぬし手記】知らないうちに違法出国と違法入国をしていた話 違法入国編』の続きとなります。

そちらを読んでいない方は、下のリンクからどうぞ!

 

 

 

※ 旅のまとめ記事はこちら。

 

旅にはカメラを。

 

 

残るペルー違法出国問題

 

さて、エクアドルへの違法入国問題は解決して、教え子の卒業式に参列するために一時帰国した。
いや、”一時”帰国とは言ったものの、アルゼンチンでのiPhoneひったくり事件、そしてその腹いせに南極クルーズを申し込むという暴挙により、ボクはアルバイトをして旅の資金を補填しなければならなかった。

 

南極は最高の場所だったし、アルバイトをした学童保育も最高の場所だったし、なんなら盗まれたiPhoneも海外旅行保険でほぼ返金されたので、今では盗まれてよかったとすら思ってる。
(保険会社や金子さんはたまったものじゃないだろうけど)
閑話休題。
ということで数ヶ月の帰国を挟んで、ボクは世界二周目へ出発することになった。
最初の目的地は、一周目の終盤で駆け足になってしまった南米。
相変わらずアメリカ経由便が使えないボクは、

 

台湾 → タイ → マレーシア → オーストラリア → ニュージーランド → フランス領ポリネシア → イースター島

 

 

を経て、チリの首都・サンティアゴに降り立った。
そこから北上、二度目のボリビアを観て、次はあのペルーだ。

 

ボクは卒業式のために日本へ帰国してすぐ、在日本ペルー大使館へ連絡をとっていた。
何度かのやり取りの後、

お問い合わせの件ですが、ペルーに問い合わせたところ以下の回答を受け取りました。

ペルー国外にいますと、出国処理を行うことができかねますので、

次回ペルーを訪問する際、入国審査官に、前回の旅行でペルーを出国したときにパスポートに出国スタンプを押してもらえなかったという旨をご説明ください。その際、証拠として帰りの航空券の半券を一緒にご提示ください。(原文ママ)

 

という返信をもらっていた。
エクアドルも無事出国できたし、今回も問題ないだろう。

 

そのお墨付きを胸に、ボリビアの国境近くの街・コパカバーナからペルーのプーノ行きのバスチケットを買った。

だが、結果として問題なくはなかったのだった。

 

 

コパカバーナを出たバスは、すぐにボリビア側の国境のところで止まり、全員が降りる。

 

ボリビアの出国審査をさくっと済ませ、自分で歩いて国境を越え、

 

ペルーの入国審査の場所へ向かう。
毎日たくさんのバスや車が通る国境なので、入国審査の列はどんどん流れていく。
しばらくして自分の番が来て、ボクは入国審査官にパスポートを手渡した。
そして、パスポートをスキャンした入国審査官が変な顔をする。
なぜなら、世界一周目の時にペルーへ入国した時の出国履歴がないからだ。
そこでボクは、在日本ペルー大使館の指示通り航空券の半券を見せ、事情を説明する。

しかし、入国審査官は首を縦に振らなかった。

 

 

旅にはカメラを。

 

 

ペルー国境で入国拒否!

入国審査官はボクを手で追い払うと、次の人を呼んで自分の仕事を続ける。
ボクはすぐ横でスペイン語、英語、なんなら日本語も混ぜて説得を続けるが、彼は一切聞く耳を持たない。
そうこうしているうちに入国審査の列は進み、ボクが乗ってきたバスはプーノに向けて出発することになってしまった。
仕方がないのでボクは、トランクルームに積んであった荷物を引き取り、国境に残る。
そして、今度は上司であろう人に話しかけた。
彼は、そのまま入国を認めることはできないこと、だが罰金を払えば入国できることを告げる。
一瞬「ん、賄賂のことか?」と思ったが、正式な書類を出してきたのでそうではないらしい。
ボクは、罰金の額を訪ねた。すると彼は説明しながら計算式を書く。

 

日本人は、ペルーにビザ無しで90日間滞在できる。
そして、この日はボクが前回入国してからほぼ1年、364日が経過していた。
だから、ボクはペルーに274日間違法滞在していたことになる。(その間に他の国のスタンプはいっぱいあるのだけど)

そして、罰金は違法滞在1日につき、1アメリカドル。

 

 

え、1日あたり1ドル?

 

 

お気に入りの服で旅に出よう!

 

 

入国するためには罰金を支払う

 

274日の違法滞在なので、274ドル。なんと分かりやすい。
勿論バックパッカーのボクにとってはそこそこの大金だ。だからボクは考える。
言われた通り罰金を支払って入国するか、ペルーの入国を止めてルートを変更するか。
だが、ボリビアに再度戻ったところで、そこから陸路で行ける国には全て行っている。
かといってラパスから飛行機に乗ろうものなら、この274ドルと同じかそれ以上の運賃を支払わなければならないだろう。
それに、ペルーはまだまだ行ってみたいところがたくさん残っている。
むしろ1年後に戻ってきてラッキーだったのではないか?
だって10年後だったら3650ドル(約40万円)支払わなければいけなかっただろうし。

 

こっけ~:「わかった。支払うよ」

入国審査官:「よし、じゃあ銀行へ行け」

 

え? ここでできないの?

 

彼はボクに振込用紙を手渡した。
これを銀行の人に見せれば大丈夫だそうだ。
だが、銀行は国境にはなく、少し離れた街まで行くしかないらしい。

 

こっけ~:「銀行へはどうやって行けばいいの?」

入国審査官:「バイクタクシーに乗って行け。話はしておく」

 

え、入国許可が下りてないのに入国していいの?

そして、入国審査官が近くにいたバイクタクシーの運転手を呼び、スペイン語で何やら説明をする。
ボクはペルーの通貨を持っていなかったが、それも後払いでいいらしい。

 

そして、ボクはバイクタクシーに乗って、国境から2kmほどのところにあるユングヨという町に着いた。
銀行の前で下ろしてくれたので、銀行で振込用紙を渡すと、スムーズに処理してくれた。
ついでにATMから当座のためのペルーの通貨を下ろす。
銀行を出ると、再びバイクタクシーに乗って国境へ戻った。(運転手に支払ったお金はおそらく適正運賃だった)
振り込んだ証明を先程の上司さんに見せると、他の書類の記入やそのコピーを求められたのでそれを書き、国境にあった売店でコピーしてもらう。
そうした一連の流れを経て、ようやくボクはペルーに入国できたのだった。

在日本ペルー大使館の嘘つき!!

 

 

 

 

国境に一人取り残される

 

不幸中の幸いで、1日1ドルの罰金という軽いキズで済んだものの、無駄な出費には違いない。
ボクが乗ってきたプーノ行きのバスは当然いるはずもなく、バイクタクシーは何台もいるが、これ以上出費を重ねたくない。

 

そこで、ボクはユングヨまで歩いていくことにした。
まだ日も高いし、治安も悪くなさそう、というか人に出会わない。
気分はサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かうカミーノだ。
2kmしかないけど。

 

先程は銀行しか見ていなかったユングヨを軽く巡る。
地元の人しかいない食堂で昼食を食べ、教会や公園なんかを見た後、プーノへ向かうことにした。
町の人にプーノへ行くための乗り物が出てる場所を訊くと、快く教えてくれた。

 

そして、無事にプーノ行きのコレクティーボ(乗り合いワゴン)を見つけることができた。
運賃も現地価格なのですごく安い。コパカバーナからバスに乗るよりも、自力で乗り継げばよかった。
しかも、こういった乗り物の類はワゴンの席が埋まり次第発車なのだけど、ボクが最後の一人だった!
待ち時間のないボクも、最後の一人を待っていたお客さんたちも、全員を乗せて出発できる運転手さんもみんな幸せ!
こうしてボクは、当初の予定から大きく遅れてプーノに向かったのであった。
罰金は払ったけど、違法入国問題も晴れて解決?

 

 

 

 

というわけで、国際バスで寝過ごすなんてことから始まったこの問題も、一応は解決を見た。
苦労して入国したペルーでは、

 

 

ひたすら絶景や興味深い史跡だらけで、入国できて本当に良かったと思う。
ペルーは人も優しいし、ご飯も美味しくて、その上物価も割と安い。
そんな素敵な国だったのだけど・・・・・・

 

ボクは、ペルーでさらにトラブルに巻き込まれることになる。

 

 

それは、ペルーを襲った数十年に一度の大災害

 

 

 

 

 

 

次回、自然の猛威編!

 

 

 



また「もろたび。」に来てほしいなの♪
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・・・・・・あれ、ボクは比較的安全な旅をしてきたつもりだったのだけど、振り返ってみるとけっこういろいろあったなぁ。

2 comments

comments user
りっきー

今回も面白かったです!
トラブルを乗り越えて絶景を楽しめて
ほんと良かった!と思ったら
次回もまた気になる展開で
楽しみに待ちたいと思います( *´艸`)

    comments user
    こっけ~

    返信遅くなりました!
    今回もコメントありがとうございます。
    ペルーは観光地、人、ご飯、物価、とにかく良い国なのだけど、とにかくいろんな大変なめに遭いました・・・
    また気長に続きを待っていただけたらと思いますー

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