【実話小説】トルクメニスタンに違法滞在した話 〜プロローグ〜



「あなたは違法滞在となってしまいました。320ドルを罰金として支払うか、3年間の入国禁止処分になるか、どちらかを選んでください」
入国審査官がボクに告げる。ボクに落ち度はなかったはずなのに、一体なぜこんなことになってしまったのか。
ボクはトルクメニスタンを旅したこの5日間のことを思い返す―――



 

こんにちは、モロの飼い主です。
今回はボクがトルクメニスタンにいた時の体験を小説にしてみました。
何回かに分けて随時更新していきますので、お楽しみに!

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トルクメニスタン、という国を知っているだろうか?
ほとんどの日本人はその場所を知らないに違いない。
聞いたことすらない、という人だっているかもしれないね。

トルクメニスタン。

それは、中央アジアに位置する、国土の多くは砂漠に覆われた内陸国である。
かつてはソビエト連邦に属しており、現在は「中央アジアの北朝鮮」とも呼ばれる独裁国家だ。

と聞くと、悪いイメージが頭に浮かぶんじゃないかな。
劣悪な経済状態と生活環境の中、人々は恐怖政治に怯えながら暮らす―――







しかし、実際は全く違っていた。そこに何があり、人々はどのように暮らしているのか。
これは、ボクがトルクメニスタンという未知なる国に滞在して実際に体験した7日間の記録である。







ここでいきなりびっくりおもしろ体験を書きたいところなのだけど、トルクメニスタンの旅のことを書くにあたっては、まず入国以前のことを書かなくてはならない。
なぜなら、トルクメニスタンという国に入るのにはビザがいるからだ。

ビザ、とは端的に言えば入国許可証のようなものだ。

「え、今まで海外旅行に行ったことあるけど、そんなもの知らないよ。パスポートとは違うの?」
と思う人もいるかもしれないね。
パスポートというのはあくまでも身分証明書であり、それだけでは入国することはできないんだ。
しかし、日本は経済発展し(第三国に亡命、違法就労する可能性が少ないとみなされる)、またこれまでの政府の外交努力のおかげで、2016年4月現在、173もの国にビザを取ることなく行くことができる!
だから、海外旅行に行く場合、それらの国であればビザを気にすることなく行くことができるんだ。
さて、話を戻そう。
トルクメニスタンに入国するにはビザが必要だ。
ビザを取得するのは面倒だけど、ボクはそれまでの旅で、何度かビザを取得してきた経験があった。
2ヶ国目で行ったロシアは、ある程度記入した書類を代行業者に任せ、あらかじめ日本国内で取得した。
トルクメニスタンと同じく中央アジアの国であるタジキスタン、ウズベキスタンのビザは、その近くのキルギスという国で、それぞれの大使館へ出向いて取得した。
しかし、トルクメニスタンのビザは、それらの国のビザを取得するよりも、さらに大変なんだ。







まず第一に、トルクメニスタンでは"観光ビザ"を取得する条件が厳しいということだ。
観光ビザを取得するためには、トルクメニスタンからの招待状が必要となる。
そして、その招待状をもらうためには現地の旅行会社に依頼せねばならず、その際はホテルや車、ガイドの手配も必須となる。
つまり、事前に全ての旅程を確定させ、現地のガイド同行のもと旅しなくてはならない。
当然その場合、料金は非常に高くついてしまうから、貧乏旅行者にとって非常に辛い。
もちろんお金を積めばその方法で行けるんだけど、ボクは違う方法を選んだ。
それは、"トランジットビザ"を取得するという方法だ。

トランジットとは"通過"、つまりトランジットビザとは、その国を通過するためのビザだ。
通過するためのビザとはいえ、入国さえしてしまえば期間内なら観光することができる。
だからボクは(というか貧乏旅行者の多くはそうしているが)、トランジットビザの取得を目論んだ。
これなら現地の旅行会社からの招待状もいらないし出費も抑えられるが、ここで第二のハードルがある。
このビザはあくまでも通過するためのビザなので、トルクメニスタンに入る前の国と、出た後の国を指定しなくてはならない。
ボクの旅の計画ではウズベキスタンからトルクメニスタンに入り、アゼルバイジャンへ出国するつもりだった(イランへ向かう人もいる)。
だがウズベキスタンもアゼルバイジャンも、ビザを必要とする国であり、その習得には最短でも1週間はかかる。
つまり、トルクメニスタン大使館へいきなり行ってビザを申請することはできず、先に前後2ヶ国のビザを取得する必要があるというのが、二つめのハードルだ。

そして、三つめのハードルが、ビザの有効期間と日付を指定しなくてはならないことだ。
繰り返すがトランジットビザはあくまでも通過するためのビザだ。そのため、5日間しか有効期間がない。
その上、その5日間はビザ申請時に日付をきっちり確定しなくてはならないのだ。
例えば、ボクは10月14日から10月18日でトランジットビザを申請した。
だから、もしも国境へ着くのが14日より早くても入国させてもらえないし、10月18日より遅れようものならビザは失効する。
入ってから5日間、というものではないので、日本の国土の1.3倍もあるトルクメニスタンをトランジットビザで観光をしたいのであれば、きっかりその日付通りに出入国しないといけないんだ。







前置きが長くなったけど、トルクメニスタンに入国するのが難しいということが分かってもらえたかな?
そして、一般の方であれば、新たな疑問が湧いたかもしれない。

「なぜそんな面倒な思いをしてまで、トルクメニスタンへ行くの?」と。

そう聞かれたら、ボクはこう答えるしかない。

「なんとなく面白そうだし、行ってみたかったから」

聞いたこともないような国に、何があって、人々はどんな風に暮らしているのだろう?
興味や好奇心といった単純な欲求がボク、そしてボクら旅人の行動原理なのだ。
理解できない? そうかもしれないね。
だってボクらは仕事を辞め、安定した生活を手放して旅に出た変わり者。
そこまでして得た旅で体験したトルクメニスタン珍道中、はじまりはじまり!

 
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